ふつう?思ったよりふつうに良かったかな?
今週のお題「ふつうに良かった映画」
映画ってキーワードだけで乗っかっちゃった記事。
ここ最近観た映画だと…
実をいうとジブリ作品は「借りぐらしのアリエッティ」以来みていませんでした。
観る機会がなかったのもあるけれど、予告を観た時にあまり食指が動かなかったからです。
そしてついに昨日初地上波放映でやっと観ることができました!
前にこの映画のSEは人の声で作っているという話は聞いていたものの、実際出来あがった音を聞いてみるととても新鮮で面白い音でした。
特に印象的なのが、映画の序盤にある地震が起きたシーン。
まるで何か恐ろしいものが今にも降り注ぎそうなぐらい不気味な「ごうおう」とした音とシンクロして建物や地面が揺れ動くシーン。
あの時の音がすごく恐ろしく不気味でぞっとしていて、最初聞いた時はびっくりしました。
これが人の声なんだ。人の声が合わさるとまるで神秘的で新しく生まれた生き物のようになるのだと。
映画館の音響で聞いたらまた違った印象を受けたに違いないと思うと、この作品を映画館で見なかったことを後悔しました(/_;)
また、二郎さんの思考の中みたいな部分がいろいろ出てくるのですが、すごく神秘的な世界でした。
こういう部分ってジブリ独特の神秘さ美しさがありますよね。
ナウシカからそれぞれの作品に毎回1回は出てくるこの感じ。
幼いころからこの部分が好きなのは今でも変わりません。
だからつい見ちゃうんだろうな~
そして前は予告を観ていてもそれが伝わってきたんだけど、最近は見えなくなったから興味が薄らいだだけだったのかもしれないな……
ま、この話は別にいいんですが…(^_^;)
ある人はこの映画は恋愛映画ではない!って言うんですね。
言いたいことはわかるんですが、とらえ方はひとそれぞれなので。
わたしとしては、表面的にみて堀越二郎と菜穂子の恋愛の切なさにじーんときました。
病に陥ってもきれいな時の自分を見せたい為に、必死の思いで病院を駆け出し二郎と再会し彼の夢の後押しをする。
そして彼の念願の夢が叶った時、風のように自分は去ってゆく。
映画の中の菜穂子は話が最後になるにつれ美しく可憐に見えました。
そして二郎のほうは念願叶った夢の産物が将来もたらしたものに対する壮絶な想いがひしひしと伝わってきます。
でも、彼の想いは純粋に憧れの自分の飛行機を作ることだったはずなのに……
なんだか最後のほうは観ていてだんだん悲しくなりました。
また、二郎さんの上司の黒川さんもものすごく夫婦そろって気さくで、なんとも微笑ましい人たちでした。
飛行機と二郎、そしてその周りで複雑な時代を生きた人たちの切なくも美しい物語でした。